JICA理事長を務め、日本人で初めての国連難民高等弁務官を務めた政治学者でもある緒方貞子氏のこんな言葉に心を打たれました。
 『熱い心と冷たい頭(Hot heart, cool head)』
緒方
 決してあきらめない強い決意と、熱心な思いやり、冷静かつ機転のきく優秀な頭脳。
 この言葉には、こんな深い意味が込められています。
 スポーツやビジネス、勉強等において、大事な試合、大切な顧客との取引、受験‥‥自分にとって重要な状況になればなる程、心(気持ち)が熱くなり、頭もヒートアップしてしまうものです。
 そこで、熱い心はそのままに、常に冷静に判断できる頭を持つ事が大切だというこの言葉。
 人間の脳は”リラックス状態”にある時、IQ(知能指数、Intelligence Quotient)が上がり物事を冷静に判断することが出来ますが、反対に”緊張状態”の時にはIQが下がって思わぬミスをしてしまったり、頭が真っ白になってしまうものです。あなたにもそんな経験がありませんか?
 コーチング的には、コンフォートゾーン(自分の慣れ親しんだ心地よい状態の範囲)から外れると、IQが下がり、不安や緊張が生まれてしまう状態だと言う事です。
 自分にとって重要な状況になればなる程、誰でも心は熱くなると思いますが、そんな状況でも冷静な判断が出来る『冷たい頭』 を持てるようにする為には、ある程度の訓練?トレーニング?ワーク?が必要です。
 急に冷静になれ! と言われてもそう簡単になれるものではありません。
 従来から、仏教界では座禅・瞑想、スポーツ界ではメンタルトレーニング法等、その方法には様々な方法が使われています。
 しかし、僧侶やプロスポーツ選手でない限り、私達の日常ではその方法を知ってやってはみたものの、なかなか続かないというのが本音ではないでしょうか?
 そこで、苫米地英人博士のいくつかの著書にも紹介されている『アンカー』と『トリガー』について紹介したいと思います。
 いつでも引き出せるように人間の脳内に埋め込んだ「ある心理状態もしくは体感状態」のことをアンカー。
 そして、その心理状態を呼び起こす「引き金」となるのがトリガーです。
 (これ以上説明すると、長くなるので省略しますが、アンカーとトリガーの単語の意味と、もっと奥深い理論があることだけは承知しておいて頂いて、後は、以下気楽に次に読み進めて下さい。)
 まず、あなたが一番心落ち着いてリラックスする場所を選んで下さい。家のベッドの上とかソファーとかキッチンとかどこでも構いません。
 その選んだ場所で、ゆっくり深呼吸。数回程繰り返したら、その呼吸を「逆複式呼吸」に意識して変えて下さい。逆複式呼吸は、ゆっくり息を吐き出す時にお腹を膨らませ、ゆっくり息を吸う時にお腹を凹ます感じ。
 次に、逆複式呼吸をゆっくり続けながら、体の頭から目→口→肩→背中→‥‥→お尻→足先と順に力を緩めて下さい。
 体の力が全部緩んだ感覚になったら、額に明るい光を見てみましょう。
 この状態が、あなたが最もリラックスした状態の『アンカー』です。
 アンカー状態になったら、次にあなたがいつも身に付けておけるものを触ったり、見たりします。
 指輪でも、ネックレスでも本でも何でも構いません。
 それを『トリガー』にします。
 それを数日繰り返して慣れてきたら、今度は、あなたがこれまで行ったことのない場所(慣れ親しんだ場所以外)に行って下さい。行った事のないレストランでも知らない町でもどこでも構いません。
 そこで、ゆっくり逆複式呼吸を数回行った後、トリガーにしていた物を触ったり、見たりして下さい。
 もしあなたがこれまで行ったことのない場所でも、本当にリラックスした状態になれば成功!
 それを出来る事なら毎日続けていくと、大事な試合、大切な顧客との取引、受験‥‥自分にとって重要な状況でもリラックス状態が作れるようになるはずです。
瞑想
 ただし、‥‥
  『熱い心と冷たい頭』
 どんな状況で、どんなにリラックスできる状態になれたとしても、忘れてならないのは熱い心を無くさない事です。

 今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。