以前私が教えている中学生バレーボールチームを連れて、福岡県の名門高校に2日間の合宿に行った時の出来事です。
 通常、合宿といえば朝から夕方まで一日中同じ中学生チーム同士と練習試合をするのですが、その合宿では高校生が中学生に一人ずつ付いてくれて、基本から丁寧に教えてくれるものでした。
 2日間も一緒に練習を共にすれば、中学生と高校生が打ち解けあい、何でも相談し合える仲になってきます。
 普段私が指摘してもなかなか直らないプレーでも、その2日間で大きく変化することがあります。
 恐らく、子供達から見れば普段の私の指摘は、「また同じ事を言ってる」と思っていたに違いありません。
 その後‥‥
 「それ、この間の合宿で高校生から同じ指摘を受けました」‥‥(私は前から何回も指摘していたのに)

 同じ指摘を高校生に受けたことで、子供達は現状のコンフォートゾーンから一旦離れて、その指摘が新鮮に受け入れることができたのではないでしょうか。
 現状のコンフォートゾンから離れ、スコトマが外れることによって同じ事でも視点が変わり、受け取り方も変わってくるという身近な経験です。
 また、こんな事もありました‥‥
 合宿も終わり、その帰りに、お世話になった高校のチームから ”お土産” を頂きました。
ひよこ
 (それは福岡博多名物の饅頭でした)

 学校に到着した後、頂いたお土産の饅頭を一個ずつ子供達に渡したのですが、
 「僕は甘いものが苦手なんでいらないです。」
 う~ん‥‥考えました。
 「これは饅頭じゃなくて、お世話になった高校生からの気持ちだから、ありがたく頂きなさい。」
 別に強制した訳ではありませんが、そのあと苦虫を噛み潰したよな顔をして食べたあと、
 「なかなか美味しいですね。」
 なんだか嬉しい気持ちになったことは今でも思い出します。
 ここでも、視点を変えて見てみることの小さな変化を見ることができました。

 私達が普段当たり前のように見ている世界も、現状のコンフォートゾーンから離れてみると、スコトマが外れてまったく違うものに見えてくるようになるのです。
 もしかしたらあなたの周りにも、既にあなたのゴール達成に必要なものがあって、ただ今は見えていないだけかもしれませんよ。
 (コンフォートゾーンの正しいずらし方については、苫米地英人博士の著書の中にいろいろと書かれています。)
 
 今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。