苫米地式コーチングでは、よく『抽象度』 という言葉が出てきます。この抽象度とは、苫米地英人博士の造語でもありますが、まずその語源は「抽象」です。
 「抽象」の言葉の意味は簡単に言えば「具体」つまり「はっきりさせる」の反対語で「ぼやっとさせる」ことです。
 抽象⇔具体の間の度合いのことで、抽象度が上がる(高い)というのは、より抽象的な(ぼやっとした)情報や概念ということになります。逆に抽象度が下がる(低い)というのは、より具体的な(はっきりした)情報や概念ということになります。
 分かりやすくバレーボールを例に例えてみると‥‥
 抽象度が低いプレーヤーは、コートでボールを一生懸命見ながらプレーをしている選手。つまり目の前の具体的な(はっきりした)事象に対応しながらプレーをしている選手。
 一方、抽象度が高いプレーヤーは、あたかももう一人の自分が観客席で客観的にゲームを見ているかのような、つまり抽象的(ぼやっとした)情報をも頭に描きながらプレーをしている選手という事になります。
 近代的スポーツでは、プレーヤーは様々なデーター等を分析し、それを活用しながらプレーをすることがますます要求されてきています。従って、抽象度を高くプレーすることが勝敗を左右するということになります。
 コーチングでは『抽象度の高いゴールを設定』 することを学びます。それを「輪ゴム」の例で学びます。
 説明すると、例えば親指を抽象度の低い現状の自分、人差し指を抽象度の高いゴールを達成した自分とすると、親指と人差し指の距離が離れれば離れるほど、輪ゴムの張力は大きくなります。この張力が、現状の自分からゴールを達成する自分へ引っ張り上げる『エネルギー』となるのです。
 つまり、抽象度を上げれば上げるほど、現状の自分からゴールを達成する自分へ引っ張り上げる『エネルギー』が大きくなるということです。

輪ゴム

 また、このエネルギー(張力)は、現状の自分がゴールに近づけば近づくほど小さくなっていきます。つまり、現状の自分がゴールに近づいたと感じた時には、さらに高いゴールに更新しなければエネルギーが小さくなります。今回のRioオリンピックで、今一歩目標のメダルや成績に届かなかった選手はこの理論が少なくとも当てはまるのではないでしょうか?(Rio五輪の女子レスリングで4連覇を逃した吉田沙保里選手。ALSOKを退社していなければ‥‥残念です。)

 抽象度の高いゴールを設定するということは、自分自身の私利私欲(煩悩)だけを考えてゴールを設定するのではなく、自分の家族→地域→日本→世界→宇宙→‥‥の人々のために貢献できるようなゴールを設定するということになるのです。

 私もあなたも、抽象度の高いゴールに向かって共に進んで行きましょう。


 今日も、最後までお読み頂きありがとうございました。