コーチング理論では、
現状の外側の抽象度の高いゴールを設定する。
と学びます。

 私は現在、脱サラをして妻の両親が経営するレストランを
お手伝いしながら、”コーチングを一生涯の仕事” と決断し、
活動を行っています。
 現在に至るまでには様々な自分との葛藤(経済的、社会的)
がありましたが、今は、心の底から幸せな毎日を過ごすことが
出来ている充実感で一杯です。
 それは私なりに、「現状の外側に脱出」できたからなのだと実感しています。
阿蘇駅4坊中亭
 ゴールを設定しても、全く行動が伴わない。現状の外側の素晴らしいゴールを設定出来た
としてもそのゴールに向けた一歩が踏み出せない‥‥そんな時‥‥
 ● 『そのゴールはあなたが本気で設定したゴールか?』
    (何となくカッコイイから設定したゴールではないですか?)
 ● 『今やる必要があるゴールかどうか?』
    (準備出来てから、来年から実践すれば良いというゴールではないですか?)
 ● 『あなたがやらなくてはならないゴールかどうか?』
    (誰か他の人がやれば良いというゴールかも知れないのでは?)
青山マスターコーチから投げかけられた質問です。

 人間の脳は、ゴール側のゲシュタルトと現状のゲシュタルトの二つを構築した時、
そのうち1つのゲシュタルトしか維持できません。
 そこで、ゴール側の臨場感(ワーズ ・ ピクチャー ・ エモーション)を高めると脳にとって
ゴール側が正となって、未来へ向かうことができるようになる‥‥ というのが
 苫米地式コーチング理論
ベースとなっています。

 しかし注意すべき点は、ゴールを確実に来る未来として確信してしまうと、脳は無意識に
現状の延長線上にゴールがあると勘違いしてしまいます。 脳は時間の概念を超越するため
このリスクを常に伴います。
 何もしなくてもゴールが達成出来てしまうと脳が認識すると、現状を強く肯定してしまいます。
つまり、未来を確信することで、逆に現状維持(ステータスクオ)をより強化してしまって、
ますます変革出来なくなってしまうということです。
 これは非常に怖いことで、理論を理解してこれで行けると確信を持ったものの、
全く日常に変化が起きないため、「この理論が間違っているのでは無いか?」とか、
「自分には向いていないのではないか?」「本当にこれで大丈夫なのか?」と疑念につながって
最終的にあきらめてしまうことにもなり兼ねません。

 そこで、最も強烈なプリンシプルである『現状の外側の抽象度の高いゴールを設定する。
が欠かせないのです。
 また、これに加えて、現状の自分をきちんと素直に観ることも忘れてはなりません。
 もちろんエフィカシーを下げてはいけません。常に「自分はもっと出来ると思う」ことが大切です。
 「プライド、虚栄心‥‥」が邪魔をして現状の自分を直視することが出来ず、現状の自分を
あいまいにすることで、ゴールとのギャップがぼやけて見えなくなります。
 その結果、ゴールに向かう原動力が減退してしまうリスクがあることは十分に理解しておく
必要があります。
 ゴールに向かうために何が不足しているのかを把握出来ないまま、何もしないでゴールに
達成することは決してありません。
 言うまでもなく、ゴール達成には、不足している部分を補うための活動・行動が必要なのです。
 人生を旅に例えるなら、行きたいところ(ゴール)を選んで、それから手段を選びます。
スタート地点は必ず決まっていますよね。スタート地点をきちんと見極めましょうということです。
ゴールが決まらない旅も、スタート地点が不確定な旅も、いつまで経ってもスタート出来ませんよね。

 苫米地英人博士は言います‥‥
 『自分の脳を思いっきりゴール側に勘違いさせなさい!』
 『ゴール側の臨場感をワーズ ・ ピクチャー ・ エモーションと供に思いっきり高めなさい!』
 『ゴールが先 → 認識は後
そして、
 『Want to~ だけやりなさい!』

 常にそう考えられる自分になり、日々の生活を送れるようになれば、ゴール達成に必要なものがだんだん見えてきます。
 そして、『決断』をして、『現状の外側に脱出』ができている自分に、自分自身でも気がつかない
(無意識)うちに、ゴールに近づけるのだと‥‥(私の実感と経験)

最後までお読み頂きありがとうございました。