JR九州は熊本地震(4月14日以降の地震の影響)で不通となっていた、JR豊肥線の熊本県
の阿蘇駅と大分県の豊後荻駅間が7月9日から運転を再開しました。
特急「九州横断特急」も同日から阿蘇~別府間で運転が再開されます。
阿蘇駅で記念イベントが行われた後、一日駅長に任命された佐藤義興阿蘇市長の合図で、
九州横断特急が大分別府に向け出発しました。
阿蘇駅開通
一方では、豊肥本線は現在も一部区間で運転見合わせが続き、とくに立野~赤水間は
線路災害(土砂流入)が発生しており、運転再開にはかなりの期間を要する見込みだということです。

私は現在、コーチング活動を行っている傍ら、私の妻の両親が経営されている、阿蘇駅内
に併設された『坊中亭』というレストランの経営・運営のお手伝いをしています。
1日に30~50人の利用があったレストランも、4月14日以降、5~10人にまで80%減となり、
経営的にも非常に厳しい状況が続いていましたが、今回の開通をきっかけに利用客が
増えてくれることを期待しています。
阿蘇駅2

しかし‥‥記念イベントが行われた後の30分後、駅に大勢いた来賓やイベント関係者達、マスコミ
関係者‥‥潮が引いていくように誰もいなくなり、残されたのは駅長(1人)・観光協会(3人)・坊中亭
の従業員(5人)‥‥寂しさを感じたのは私だけだったでしょうか?
そんな中でも、阿蘇駅復興(一部区間ではありますが)を心から喜んでいた地元の方、鉄道マニア?
の人達がポツリポツリと阿蘇駅を訪れ、涙を流す方や、最終便まで阿蘇駅周辺で時間を過ごされて
いる方々も少数ではありますがおられたようです。
私は、涙を流しながら喜んでいたご夫婦に、記念写真のシャッターを頼まれ、そのあと少し話しを
させていただきましまが、
 「イベントも大事だが、これから先どう復興していくのかが大きな課題。」
 「私達は、復興のためにどんな協力も惜しまない。」
 「坊中亭さんもぜひ、阿蘇を訪れて来てくれるお客さんに続けておいしい料理を提供してね。」
‥‥私も涙がホロリ。

こんなに心の底から復興を望んでいる方がいる限り、(必ずや)以前のような賑わう阿蘇(駅)が
復活できるというイメージがはっきりと頭の中に浮かんできました。
たぶん、イベントがゴールで、潮が引いていくように帰っていった人達よりも、心から復興を望む
人達のゴール(マインド)が必ずや復興する大きな力になっていくように感じたのは私だけだった
でしょうか?

『心から望むゴールが先 → やり方は後』

阿蘇駅運転再開から見えたマインドでした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。