従業員、特に新人等に仕事を効率よく進めてもらうために ”マニュアル” が準備されている職場‥‥どこの職場でも準備されていることと思います。
 確かに、何も分からない人が仕事を進めるためには当然準備されている方がいいわけですが、一方ではその弊害もあります。
 それはあまり ”脳” を使わなくてもいい。
 つまり、自分の頭で考えなくても先人の残した手順通りに仕事を進めていけばいいという訳ですね。
 でも、自分が何か新しい技術を学びたいとか創造力を発揮して今までに無い新しい提案をしようとする時には、マニュアルに頼らず、自分で調べ・考え・創意工夫をする‥‥脳を働かせなければいけません。
 マニュアルに頼ってばかりいると、作業効率はUPするかもしれませんがそれ以上の効果を望めなくなるといった弊害が生まれてしまいます。
 もっと言うと、あまり ”具体化” されたものばかり学んでいると、脳が考えることをやめてしまうんですね。
作業化の弊害
 本来脳は楽をしようとする性質がありますので、これも致し方ないいことかもしれません。
 たとえば速読法を学ぼうとして、速読法の本を読んだとします‥‥
 とりあえず「見出し」だけ読む、とか本文の「主語」だけ引っかけて読む、とかありますけど、こうやって、具体的に書いてあると、実践しやすいですよね。
 ただ、これには弊害もあります。
 「そうか、”見出し” を読めばいいんだ」
 「”主語” をとりあえず探して〇〇をしよう」
 なんていう、「作業」になってしまうという弊害です。
 「え? でも、そういうことじゃないんですか?」
 と思われるかもしれません。
 ただ、そういうことではないんですよね。
 ほんと微妙な差なので、言葉でなかなか説明しにくいんですが、わかりやすいように極端な形で言ってしまうと、”見出し”や ”主語” そのもの、たとえば、「攻略法」 「実践法」 とかいった言葉が見出しになっていたとすると、「攻略法」 「実践法」 という言葉には意識がいかずに、”見出し” という頭の中になる言葉に意識が向いてしまうということが起きてしまうのです。
 つまり、頭の中で繰り返される言葉は、”見出し”  や ”主語” という言葉で、肝心の内容については、意識が向かなくなるということです。
 これは極端な場合ですが、「作業」になってしまうとこういう傾向が強まるのです。
 となると、肝心な内容が頭に残ってきませんし、問いも生まれてきません。
 繰り返し読んだとしても、だんだんとわかっていくということが起こらないのです。
 見出しだけ読む、主語だけとりあえず読むといったことは、内容をわかろうとする中での手段にすぎません。
 それが主目的になると、”作業化”してしまい、あまり意味のない「作業」になるのです。
 上記は速読法を例にして説明しましたが、これに限らず何か新しいことを学ぼうとする時等、全般的に該当します。
 極端に言えば、ある程度仕事ができるようになったら、マニュアルに頼らず、自分なりのマニュアルを ”作り出す” くらいの方がいいのかもしれません。
 ”作業化”するとワーキングメモリ (作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力) はほとんど使わないので楽なのですが、いくらワーキングメモリを有効活用するといっても、これでは本末転倒です。
 くれぐれも”作業化”にはご注意を!
 あなたがこれから新しいことにチャレンジしようとして時には、これらのことに充分注意して、創造力を発揮してくださいね。

 今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。


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