先日、車の保険の切り替えのために、長い間お世話になっている保険の ”おばちゃん” が1年振りに尋ねてきてくれました。
 保険のおばちゃんの仕事は、保険の切り替え手続きだけでなく、新規お客の獲得や、お客さんが事故に遭った場合、実際に事故現場に行き相手側との交渉したり‥‥大変なお仕事であることをお話しされていました。
 そんな中、「この前大変な事故案件を抱えてしまって、今大変なんですよ」 「この事故処理が終わったら、少し休みたい・自信が無くなってきました」
 エフィカシーがどん底に下がっているようでしたので、契約書類にサインと印鑑を押しながら、会話する中でそれとなく本人に気付かれないように、コーチングをさせていただきました。
 もちろん、保険業務に関する知識はありませんので、具体的な内容の話はできませんが、30分後、契約を済ませると「何か分からないけど、今まで思いつかなかった事故処理のアイデアが湧いてきたので、早速これからお客さんのところに行って、その後会社に戻って上に報告してきます」 と言って帰っていかれました。(コーチング料金はいただきませんでしたけど(笑))
 コーチングにおいてエフィカシー(self-efficacy)を高く持ち、それを維持し、且つ絶対に引き下げないようにすることが最も重要であることを学びます。
 プロのコーチの仕事は、クライアント(相談者)のエフィカシーを上げ、ゴール達成のお手伝いをすること!
 せっかくですので復習になりますが、今回エフィカシーについてもう一度書いておきたいと思います。
エフィカシー
 エフィカシーとは、ゴールを達成する自分の能力に対する自己評価のことです。
 日本語では ”自己効力感” とも呼ばれているもの。
 
「自分が行為の主体であると確信していること、自分の行為について自分がきちんと統制しているという信念、自分が外部からの要請にきちんと対応しているという確信」。
 自己に対する信頼感や有能感のことをいいます。
 簡単に言うと、何かの行為に対して「俺(私)うまくできそう!」とか「いいじゃん、自分!」といったセルフイメージを持っているということです。
 そして、このエフィカシーは他人が決めるものではなく、自分自身が自分に対して評価するものです。
 
もともとエフィカシーは、カナダ人の心理学者アルバート・バンデューラによって提唱されたと伝えられています。
 このエフィカシーは、人が行動を起こす際に大きな影響を及ぼします。
 
「きっとできる!」であれば行動を起こしますが、「どうせできない!」であればなかなか行動には移れないものです。
 エフィカシーが低いと、「自分はきっとうまくできない」「どうせまた失敗する」などと考えますから、やる気も起きずに行動を起こす気力も湧いてきません。
 また、そうした気持ちで臨むとやっぱり良い結果も生まれにくいものです。
 逆に、エフィカシーの高い人は、「できそうだ!」「自分ならやれる!」と考えていますから活動的で、ポジティブな気持ちで行動するので良い結果にもつながりやすくなります。
 成功すればまたエフィカシーが高まるので、さらにやる気が出てくるといった正のスパイラルも発生していきます。
 このエフィカシーの違いは、日常の小さな行為から人生をかけた大きなチャレンジにまで影響を与え、物事に対するその人の取り組む姿勢を決めます。
 さて、エフィカシーの低い人と高い人、その違いは何でしょうか?
 それは自分自身が本当にエフィカシーが高いと信じられているかどうか。
 単にそれだけ!
 えっ!それだけ!
 そう!それだけなんです!
 そして、エフィカシーについてはそれが事実かどうかは関係がないということです。
 つまり、実際に「勉強や仕事ができるかどうか」や「イケてるか、モテてるか」は関係なく、そう思い込めているかどうかということです。
 事実は違うのにそう思い込んでるなんて「ただの勘違い野郎じゃないか!」と思うかもしれませんが、控えめで謙遜することが美徳とされる環境で育った日本人は、実際より自分がダメだと思う傾向が強く、世界的に見ても自己肯定感の低さが突出していると言われています。
 でしたら、少し勘違いしてるくらいがちょうど良いのではないでしょうか。
 なにしろその方がモチベーションが上がります。
 成功者の共通点は、「根拠のない自信」を持っていることだとも言われています。
 つまり高いエフィカシーを持っているということです。
 彼らは、「私ならできる」「私はツイてる」と心の底から思っているはずです。
 一方、なかなか成功できない人は「根拠のない不安」を持っています。
 どちらも根拠がないのは同じです。
 根拠があろうがなかろうが、自信を持って臨めば「やる気」だけでなく「気迫」や「勢い」が違ってくることは想像に難くありません。
 もちろん、根拠のない自信だけを持ってなんの努力もしなければ、メッキはすぐに剥がれてしまうことでしょう。
 でも、「私はきっとできる」というエフィカシーを胸に努力を積み重ねていけば、いずれ本物になっていくということも紛れもない事実。
 まずは「根拠のない自信」から始めてみませんか。

 今日最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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