「発達する」とは : 自分が飲み込まれているものを客体化すること‥‥?
何だかよく分からないと思いますが、これは成人の発達理論の第一人者・ロバート キーガン・ハーバード大学教授の著書 『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか(英治出版)』 に書かれている言葉です。
ロバート・キーガン教授が提唱している成人の発達段階というのがあります。
それは、人の知性が
・ 環境順応型知性(Socialized mind)
・ 自己主導型知性(Self Authoring mind)
・ 自己変容型知性(Self Transforming mind)
に向かって発達していくというものです。
簡単に言うと‥‥
・ 環境順応型知性とは周りに合わせていく人。
・ 自己主導型知性とは周りにただ合わせるのではなく、自分の考えをしっかり持ち、動ける人。
・ 自己変容型知性とは、自分の考えだけでなく、他の考えも認め、自らの考えも変えていける人。
といったものです。
で、この発達段階を進んでいくことの一つの表現として、
「自分が飲み込まれているものを客体化すること」
「自分が飲み込まれているもの」というのは、自分が無意識に、反応的になってしまうもの、ともいえます。
そのことを自覚するということ、そして選択の余地が生まれることです。
つまり、”記憶をマネジメント” するということです。
記憶は常に思い出され、反応して、われわれを動かしています。
それを「メタ認知」、すなわち自分を見る眼を作り、鍛えることで、記憶に動かされるのではなく、記憶を自らが動かし、変えていく「記憶のマネジメント」ができるのです。
ブリーフシステム(Belief System:信念) の書き換えですね。
あなたにとって「自分が飲み込まれているもの」は何でしょう?
まあ、これに気づけないから「自分が飲み込まれている」とも言えるのですが‥‥
これに気づくためにも、コーチングが大事なんだと思います。
コーチングを学び・実践し・広げる活動を続けていますが、さらに大事だなあということを再確認させられた本でした。
是非読んでみて下さい。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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