私の知り合いで、すごく ”もったいないな~” と思う人がいます。
本人曰く、「読書や学ぶことはとても大好きなんだけど、人見知りが激しくて、しゃべりが上手くないんです。」
また、質問メールでも「どうやったらたくさんの知識を覚えて喋れるようになりますか?」 とか、「知的に見えるようにしたいんですけれどどうしたら良いですか?」 とか、そんな相談を頂くことがあります。
正直、私自身がしゃべりが上手かどうか分かりません。
分かりませんが、しゃべり方の知識として気をつけていることはあります。
今回は、そのことについて書いてみたいと思います。
結局、冒頭の彼のように、たくさんの知識を、例えば100の知識を持っていても人に伝える能力、その知識を表現する能力が3しか無かったら、3の知識しか持っていないようにしか見えなくなってしまいます。
逆に、10の知識を持っていて、その10の知識を10表現できる人、あるいは10の知識から自分の経験や考え方や解説の仕方を織り交ぜて15語れる人は知的に見えるわけです。
だから、知性というのは知識量とは別なんです。
もちろん知識量も必要なんですが、知性というのは知識量よりも喋り方によるものが大きいわけです。
どんな良い食材があっても、料理の技術がなければ美味しい料理は作れないのと一緒で、知的に見える、知的に話して人の心を動かしたりとか、説得力を高めたりするには、「料理人」にならないといけないと考えているわけです。
知識を上手に料理できるようにならないといけない!
語彙力という人もいますが、専門用語をたくさん知っていて語彙力があるだけでもダメだと思います。
専門用語も正しい使い方があって、よく心理学で言われるのは、難しい言葉だけを語っていると「あれ?」 と見えてしまいます。
かといって、専門用語がなくても「あれ?」 と見えてしまいかねません。
では、どうすれば知的に見えて人に影響を与えられるのか。
「こういう理論があって、こういうことです。それをわかりやすく言うと‥‥」といった話し方を私はよく使うように心がけています。
要所要所では専門用語を使うことも必要なんです。
ただし専門用語を使っても相手がわかってくれない場合は「あれ?」 と思われるわけです。
専門用語からのわかりやすい言い換えというのも大事になってきます。
つまり、専門用語を言ったら、それはわかりやすい例や言葉や具体例で言い換えるというのがすごく大事であり、心掛けているところです。
やはり、物事は理解しないと語れないんですよね。
理解していない状態で説明しようとしても伝わらないしボロが出るわけです。
人に理解してもらうには、自分がそのことを理解していないというのはまさにこのことですね。
この例える能力を鍛えたいならば、専門書も大事なんですが専門書をわかりやすく解説している解説書とか、専門的な人が一般向けに書いてある本を徹底的に読むようにしています。
コーチングではクライアントの話をしっかり聞くことが最も大切ですが、それと、言葉少ないながらも、その言葉に重みを持たせるためには、その一言の裏側にある膨大な知識が必要だということを心掛けて日々精進しています。
是非参考にして下さい。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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