私はコーチングを行う際に、安易に「ポジィテブ思考を持ちましょう」 とアドバイスすることはしません。
 クライアントの話をよく聞いた上で、注意深くポジティブ思考の話をします。
 なぜなら、一般的には「ポジィテブ思考を持ちましょう」 と言われることが多いのですが、実はポジィテブ思考にも良いものと悪いものがあるのです。
 その悪いポジティブ思考の代表として「ポリアンナ症候群」 と言われているものもあります。
ポジティブ思考
 良いポジティブ思考は、たとえ厳しい現実だとしてもそれをしっかり受け止め、その上でその中に希望や明るさを見出していこうとすることです。
 それは、未来志向で行動するためのもの
 結果として、そこから生まれた前向きな行動は人生をより豊かにしてくれるでしょう。
 一方、「ポリアンナ症候群」 と言われるような悪いポジティブ思考は、ネガティブな部分と向き合うのを避けるために、無理やりポジティブな面だけに注目してしまいます。
  一見、明るく前向きなように見えて、その深層心理では現実逃避して安全圏に逃げ込もうとしているわけです。
 結果として、根本的な問題は解決されぬまま放置され、現状を維持するだけで必死ということになってしまうでしょう。
 もう少し具体的な例で考えてみると‥‥
 例えば、大きな借金を抱えてしまった場合、それぞれの考え方はきっと次のように分かれてしまいます。
 ・ ネガティブ思考の人:「もう人生終わった‥‥」
 ・ 良いポジティブ思考の人:「毎月返済していけば明るい未来が待っているはずだ」
 ・ 悪いポジティブ思考の人:「そんなことより、生きているだけで幸せです」
 現実逃避も、一時的な気持ちの避難先としては別に悪くないと思いますが、しかし、いずれそこから出なくてはなりません。
 ずっとそこにいても現実は何も変わらないからです。
 未来志向は、まず現実と向き合うことから始まります。
 ポジティブなことが、ネガティブなことより多いということはもちろん重要なことですが、ここではもうひとつ大事なポイントがあります。
 それは、ネガティブな関わりも重要だということ。
 ある心理学者は、長期的に良好な関係を築くカップルはポジティブな関わりとネガティブな関わりの比が5対1であったと言います。
 もしネガティブな関わりがないのであれば、それは重要な問題に向き合わずに避けているということを意味します。
 それだと長期的に良好な関係は築くことが難しいというわけgです。
 このことから、関係性においても「ポリアンナ症候群」は有害になりうることがわかります。
 『ポリアンナ症候群』とは、物事の良い面だけを見て負の側面から目をそらすことにより、現実逃避的な自己満足に陥る心的症状のことを言いました。
 その問題点は、現実の問題が何一つ解決しないことです。
 一見、ポジティブで前向きなように見えて、実は「ポリアンナ症候群」という人は結構多いはずです。
 たいてい、本人にその自覚はありません。
 いつもポジティブに物事を考えるようにしているのに、自分を取り巻く環境はいつも苦しいばかりだという人は、自分が「ポリアンナ症候群」に陥っていないか?
 一度考えてみても良いかもしれません。

 今日最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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