夢コーチングフェスティバルを終えて、広島から熊本へ車で帰ってきました。
 帰宅車中、イベントでのいろいろな出来事を思い浮かべながら運転していました。
 たくさんの素晴らしい出来事に出会うことができましたが、特に「被爆ピアノ」 の事が何回も頭の中に浮かんできました。
 「被爆ピアノ」 ってご存知でしょうか?
 原爆ピアノ
 昭和20年(1945年)8月6日、午前8時15分、アメリカ軍の原爆搭載機B29 エノラ・ゲイ号が投下した原子爆弾(原爆)が、広島の上空580mで炸裂しました。
 「ピアノ」は、当時、広島市内の千田町に住んでいた、ある少女の家で使われていたものです。
 爆心地からの距離は約1.8Km。
 この家も爆風で壊れ、焼け落ちてもおかしくない位置にあったといえますが、当時にはめずらしいコンクリートの頑丈なつくりだった事や、家の向きなどが幸いしたのか、屋根が飛び、天井が落ちるなどの被害はあったものの、なぎ倒されることはまぬがれたのでした。
 ピアノも爆風で壁にたたきつけられ、傷だらけになりましたが、家がなんとかもちこたえたおかげで、こうして今に残っているのです。
 このピアノを長年、管理・調整されている矢川光則さん(広島市内でピアノ調律師)とも、たくさんお話しをさせていただくことができ、改めて「平和」 について深く考える機会となりました。
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 今回のイベントでは、このピアノを小学生のピアニストが演奏してくれましたが、グランドピアノのように大きなピアノではないにもかかわらず、力強く・優しい音響で、何ともいえない音色を聞くことができました。

 矢川光則さんは昨年、ノルウェー・オスロ郊外で開かれたノーベル平和賞受賞者をたたえる恒例の「ノーベル平和賞コンサート」 に、このピアノによるコンサートを依頼され、広島の原爆で傷つき修復された「被爆ピアノ」の響きに約2万人の市民らが聞き入ったという話を聞かせてきださいました。
 また、『被爆ピアノ平和コンサート』の輪は、今、全国に広がりつつあり、南は沖縄から北は北海道まで、1500ヶ所以上で開催されているそうです。
 しかし、まだまだ被爆に対する誤解や偏見があることも事実だそうです。
 そういった事を無くしていくためにも矢川さんは今後も続けて行きたいとおっしゃっておられました。
 『音楽は世界共通の言葉です。
 心をうるおすような被爆ピアノの音色を、もっともっと多くの人に聞いてもらいたい』
 矢川さんの夢はますますふくらんでいるようでした。
 ノーベル平和賞コンサートの模様が、YouTube動画でも配信されています。
 ぜひ一度御視聴してみてください。





 今日最後まで読んで頂き、ありがとうございました。