以前、人気漫画『ONE PIECE』とコラボしたラッピング車両『ONE PIECE復興列車南阿蘇鉄道に行って見てきました。
 これは
『ONE PIECE』の原作者で熊本出身の尾田栄一郎氏と集英社、東映アニメーションなどの協力により、熊本県内の各自治体で実施される「ONE PIECE 熊本復興プロジェクト」の一環で運行されたものです。
折れないマインド
 
『ONE PIECE』の主人公モンキー・D・ルフィは、底抜けの楽観主義者で、後先を考えない行動が自身の危険や周囲の怒りを招くこともしばしばありますが、恐怖を抱かずにどのような困難にも臆さず立ち向かう姿勢には好感を持ち、彼のように少々のことでは ”心がおれない” 姿を理想として抱いている人も少なくないと思います。
 レジリエンス(resilience)という言葉をご存知ですか?
 
レジリエンス(resilience)とは、逆境や困難など強いストレスに直面した際の「ストレス耐性」「抵抗力」「逆境力」「折れない心」などといった意味で使われている言葉です。
 
それは、「決して曲がらない鋼のような強さ」ではなく、「竹のように曲がってもすぐ戻るしなやかな抵抗力」であり、「失敗や挫折をしても、それを糧に成長する回復力」のことを指しています。
 
不確実な現代社会に生きる私たちは、繰り返し災害や経済危機などを含めた環境変化に見舞われています。そして、それはこれから先も何度も経験することになるでしょう。
 
そんな時代だからこそ、様々な変化や困難に柔軟に対応し、成長につなげていく力として、個人だけでなく、企業や、国家レベルでもレジリエンスは注目を集めています。
 欧米では、学歴やスキルよりも「レジリエンス」を重視して採用するという企業もあると言われるほどです。
 多くのアニメは困難な状況に立ち向かう主人公が描かれています。
 困難な状況に一度は諦めかけるも・・・それでも大切な人を守るために立ち上がり、努力と工夫を凝らして逆境に立ち向かっていく。
 そんな姿を見て我々は引き込まれるわけですね。
 ワンピースのルフィも、ドラゴンボールの孫悟空も、多くのアニメや映画にその構図は見られます。
彼らはまさに高いレジリエンスを持っていると言って良いでしょう。
 最近では、ルフィや悟空のような特殊能力を持っていない、ごく普通の人である主人公が何らかの事件に巻き込まれ、もがきながらもその逆境に立ち向かい、その過程で成長していく物語というのもよく描かれています。
 例えばスタジオジブリの「千と千尋の神隠し」などもそうではないでしょうか。
 主人公の千尋のレジリエンスは最初はものすごく低いですが、物語が終わる頃には成長して非常に高いレジリエンスを発揮するようになっています。
 さて、現実に目を戻すと、ある状況下ですぐ心が折れてしまう人がいる一方、困難を乗り越える折れない心を持っている人もいるように、レジリエンスの強さには個人差があります。
 レジリエンスに関する実験を行ったある研究実験では、けん玉を使った課題に対して黙々と挑戦し続ける人とすぐに諦めてしまう人がいることを検証されています。
 そして、前者をレジリエンスが強い人、後者をレジリエンスが弱い人として、それぞれに特徴的な傾向が見られたと紹介しています。
 レジリエンスの弱い人は早い段階で「これは無理だ」「自分には向いていない」と諦めていたり、1回1回けん玉をやるごとにその結果に一喜一憂する感情の起伏が激しい(いちいちリアクションしていては長持ちしない)傾向があったといいます。
 一方、レジリエンスが高い人たちは、失敗を繰り返す中でも少しずつ自分の成長を感じ、「いつかできるだろう」という気持ちを持っていたことがわかりました。
 この結果などから、レジリエンスの要素として次のことが大事だと明らかになってきました。
 ● 状況に一喜一憂しない感情の安定
 ●
自分を過小評価しない自尊感情
 ●
成長前進していると感じる事ができる自己効力感
 ●
失敗してもいつかできると考える楽観性
 
つまり、そういう「心の持ちよう」がレジリエンスだということが、研究の中でだんだんと明らかにされてきたわけですね。
 
逆境にあっても折れることなく、それを糧にしなやかに成長して行くレジリエンス、いかがですか?
 
きっとあなたもレジリエンスを高めたいと思ったのではないでしょうか。
 レジリエンスはその気になればいつからでも高めることができます。
 ちょっとした心構えの違いです。
 まずは身の回りの小さな逆境に対しての自分の「心構え」を変えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

 
 今日も、最後までお読み頂きありがとうございました。


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