ルータイス・苫米地式コーチングでは have to(しなければならない) の思考や行動をしないようにすることが、とても重要であることを学びます。
 全てがwant to(したい!) の状態が最もいい状態であることは言うまでもありません。
 hane toのマインドは、見えているのに見えなくしてしまうスコトーマ(心理的盲点)を生み出したり、居心地の良いコンフォートゾーンから抜け出すことができずに、ステータス・クオ(現状あるいは現状の延長線上)に居続けようとすることに強力なエネルギーが働いたりするからです。
 また、せっかくステータス・クオから抜け出たとしても、hane toのマインドが残っていると、今度はクリエイティブ・アボイダンス(創造的回避)が出来ない理由や言い訳など、それを避けようとする無意識の反応や行動が起こります。いわば、無意識の拒否反応です。
 また、hane toのマインドは強い ”こだわり” を作ってしまう要因となり、こだわりが強固になってしまうと、そこから抜け出すことがなかなか難しくなってしまいます。
こだわり
 では、強いこだわりが出来てしまった場合、どうすればいいのでしょうか?
 中国古典の宋史「蘇軾伝」に「行雲流水」という言葉が出てきます。
 まるで、雲が行き、水が流れるように、物事にこだわらず、全ての変化に順応しながら、自然の流れに身を任せることが大切という言葉です。
 この故事成語には、心の健康を保つために大切なことが、しっかりと含まれています。
 人間が心の健康を保つためには、環境の変化に逆らわず、柔軟に自らの心を変化させて順応していくことが最も大切なのです。
 心の病を持っている人は、決まって、環境に大きな変化が起きた時に発病しています。
 これはなぜかと言いうと、心にこだわりが多く、固まっているために、環境の変化に順応できず、心が壊れてしまうからなのです。
 何でもそうですが、固いものは、壊れやすいのです。
 逆に、柔らかいものは、柔軟性があるので、壊れにくいのです。
 だから、いつも心は柔軟に、want to の状態にしておく「行雲流水」の状態にしておく必要があるのですね。
 では、どうすれば、心を柔軟にすることができるのかと言うと‥‥
 何度もこのブログで書いてきたように、まずは思いっきりリラックスしてもう一人の自分(観察者) との対話を楽しむ。
 あるいは、内観や瞑想などをおこなって、いつも自分の心を観察するとです。
 自分の心を観察していると、思考や感情、イメージや想念が、漂って来ては消えていき、また、漂って来ては消えていくといことに気付くことができるようになります。
 そして、心を毎日じっくり観察していると、本当の自分である観察者がコントロールを取り戻し始めますので、思考や感情、イメージや想念は、次第に消えていくのです。
 無の境地に近づく感覚?
 また、観察者は、何のこだわりも持たない純粋な意識ですから、この観察者がコントロールの実験を握っていれば、どんなに環境の変化が来ても、全く動揺することもないし、心が壊れることもありません。
 と言いますか、壊れる心そのものがなくなっているんですね。
 まとめますと、hane toのマインドから脱出し、こだわりを捨て、環境の変化に順応できるように心を柔軟にするには、自分のマインド(脳と心) の内面を観察する必要があるということなんです。
 難しく考えないで、好きな音楽でも聞きながら、思いっきりリラックスしてもう一人の自分(観察者) との対話を楽しんでください。

 今日も、最後までお読み頂きありがとうございました。


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