「ゲシュタルト」‥‥このブログでもよく紹介している、苫米地式コーチングでは重要なキーワードです。
 簡単に復習しておくと、「ゲシュタルト」とは、簡単に言うと「ひとつの意味をもった集合体」です。
 例えば、映画館のスクリーンに映されている動画は、スクリーンの近くまで行って見ると小さな点(ドット)の集まりでできています。(テレビ画面もそうです)
 ひとつひとつの点(ドット)には意味がありませんが、集合体である「映画の画面」には意味があります。
 使わなくなったスマホを分解してみました。
 一つ一つの部品単体だけでは、スマホとしての機能を発揮することはできませんが、これらの部品が集まり、一つの集合体としてスマホになった時に、あらゆる機能を発揮することができるようになります。
分解
 この意味をなさない部分が、全体の中で意味をもって現れてくることを「ゲシュタルトができた」と言います。
 また、「ゲシュタルト能力」とは、「全体の枠組み」がわかれば「部分」がわかり、また「部分情報」を手に入れただけで瞬間的に、それより大きな他の部分を認識できるという、誰でも人に備わっている能力のことです。
 部分と全体は双方向の関係性で成り立っている‥‥
 ‥‥復習はこれくらいにして、今回のテーマ『分解』 です。
 今回は、「複雑なことは分解して単純にすると解決できる」 ということについて、書いてみたいと思います。
 きっかけは、ある相談があったのですが、どうも複雑に考えすぎていたことによって悩まれていたようです。
 冒頭にも書いたように、世の中の事象は、全てシンプルな事柄が組み合わさっています。
 根源法則が組み合わさって、様々な現象が発生します。
 ですから、複雑な事も、よくよく見てみると、シンプルな事柄が組み合わさってできていることが分かります。
 複雑な現象や問題を、どう解くかと悩んだときは、一度分解してみましょう。
 分解していくと、いくつかのシンプルな事柄が現れます。
 後は、そのシンプルな事柄を、焦らずひとつひとつ処理していくといいのです。
 見た目で圧倒されて、複雑なものはどうにもならないと、考えないようにしましょう。
 複雑なものは全て、シンプルなものの組み合わせでできているのです。
 なぜなら、複雑さは、シンプルなものの組み合わせであり、分解すると、解決方法が自然と見つかるということを、念頭に入れておきましょう。
 一つ、私の経験例を紹介しておきますと、仕事にまったく関係なく、ただ面白いと思って読んでいた本や知識が、ある時突然重要な知識として大活躍し、とても助かったということがあります。
 一つの部分が全体との関係性を持った時に、とてつもないエネルギーとなった一例です。
 だから、苫米地英人博士は 「膨大な知識を仕入れなさい」 と言っておられるのだろうと思います。
 ぜひ、あなたも多くの知識を仕入れておいて下さい。
 その知識がいつ必要になるか分かりませんが、きっとある問題や課題・壁にぶつかった時、その知識がものすごいエネルギーとなって、解決へと導いてくれるはずです。
 問題や課題・壁にぶつかった時、その問題を一つ一つ『分解』 し、キーポイントが見つかれば、ほぼ解決されたも同然です。
 そして、見つかったキーポイントは、案外たいしたことではなかったこともあるはずです。